有効成分 [1錠中] |
添加剤 |
バルデナフィル塩酸塩水和物 11.852mg (バルデナフィルとして 10mg) |
カルナウバロウ、クエン酸トリエチル、クロスポビドン、軽質無水ケイ酸、結晶セルロース、酸化チタン、三二酸化鉄、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース |
有効成分 [1錠中] |
添加剤 |
バルデナフィル塩酸塩水和物 23.705mg (バルデナフィルとして 20mg) |
カルナウバロウ、クエン酸トリエチル、クロスポビドン、軽質無水ケイ酸、結晶セルロース、酸化チタン、三二酸化鉄、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース |
1. 本剤と硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を下降させることがあるので、本剤投与の前に、硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤が投与されていないことを十分確認し、本剤投与中及び投与後においても硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤が投与されないよう十分注意すること。(「禁忌」
2.の項参照)2. 心筋梗塞等の重篤な心血管系等の有害事象が報告されているので、本剤投与の前に、心血管系障害の有無等を十分確認すること。(「禁忌」の項及び「副作用」の項参照)
1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2. 硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)を投与中の患者(「併用禁忌」の項参照)
3. 心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる患者
4. 先天性のQT延長患者(QT延長症候群)、クラスIA(キニジン、プロカインアミド等)又はクラスIII(アミオダロン、ソタロール等)の抗不整脈薬を投与中の患者(「併用禁忌」の項参照)
5. 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者
6. 重度の肝障害のある患者
7. 血液透析が必要な腎障害、低血圧(安静時収縮期血圧<90mmHg)又は治療による管理がなされていない高血圧(安静時収縮期血圧>170mmHg又は安静時拡張期血圧>100mmHg)、不安定狭心症のある患者
8. リオシグアト、CYP3A4を阻害する薬剤(リトナビル、インジナビル、アタザナビル、サキナビルメシル酸塩、ホスアンプレナビル、ロピナビル・リトナビル、オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル、ダルナビル、テラプレビル、ケトコナゾール(外用剤を除く)、イトラコナゾール、コビシスタットを含有する製剤)を投与中の患者(「併用禁忌」の項参照)
9. 網膜色素変性症患者〔網膜色素変性症の患者にはホスホジエステラーゼ(PDE)の遺伝的障害を持つ症例が少数認められる。〕
通常、成人には1日1回バルデナフィルとして10mgを性行為の約1時間前に経口投与する。10mgの投与で十分な効果が得られず、忍容性が良好と判断された器質性又は混合型勃起不全患者に対しては、20mgに増量することができる。高齢者(65歳以上)、中等度の肝障害のある患者については、本剤の血漿中濃度が上昇することが認められているので、5mgを開始用量とし、最高用量は10mgとする。1日の投与は1回とし、投与間隔は24時間以上とすること。
(次の患者には慎重に投与すること)
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
硝酸剤及びNO供与剤 ニトログリセリン 亜硝酸アミル 硝酸イソソルビド ニコランジル 等 |
併用により、降圧作用を増強し、過度に血圧を下降させることがある。 | NOはcGMPの産生を刺激し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介するNOの降圧作用が増強する。 |
リオシグアト (アデムパス) |
症候性低血圧を起こすことがある。 | 細胞内cGMP濃度が増加し、全身血圧に相加的な影響を及ぼすおそれがある。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 リトナビル (ノービア) |
本剤のAUC0-24が49倍に増加し、Cmaxが13倍に上昇し、半減期が10倍に延長するとの報告がある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 インジナビル (クリキシバン) |
本剤のAUCが16倍に増加し、Cmaxが7倍に上昇し、半減期が2倍に延長するとの報告がある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 アタザナビル (レイアタッツ) サキナビルメシル酸塩 (インビラーゼ) ホスアンプレナビル (レクシヴァ) ロピナビル・リトナビル (カレトラ) オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル (ヴィキラックス) ダルナビル (プリジスタ) |
本剤の血漿中濃度が上昇し、半減期が延長するおそれがある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 テラプレビル (テラビック) |
本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 ケトコナゾール(外用剤を除く) (経口剤は国内未発売) イトラコナゾール (イトリゾール) |
本剤のAUCが10倍に増加し、Cmaxが4倍に上昇するとの報告がある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 コビシスタットを含有する製剤 (スタリビルド) |
本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 | コビシスタットのCYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
クラスIA抗不整脈薬 キニジン プロカインアミド 等 クラスIII抗不整脈薬 アミオダロン ソタロール 等 |
本剤の心臓伝導系への影響を検討する臨床薬理試験において本剤投与によるQTc延長がみられている。 | これらの薬剤はいずれもQTc延長作用がみられている。本剤を併用した場合、相加的なQTc延長がみられるおそれがある。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
CYP3A4を阻害する薬剤 マクロライド系抗生物質 エリスロマイシン等 |
エリスロマイシンで、本剤のAUCが4倍に増加し、Cmaxが3倍に上昇するとの報告がある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 ビカルタミド |
本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
CYP3A4を誘導する薬剤 リファンピシン等 |
本剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。 | CYP3A4誘導によりクリアランスが増加する。 |
カルペリチド | 併用により、降圧作用が増強するおそれがある。 | 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用が増強するおそれがある。 |
α遮断薬 テラゾシン タムスロシン 等 |
併用により、症候性低血圧があらわれるおそれがあるので、α遮断薬による治療で患者の状態が安定していることを確認した上で、本剤5mgから投与を開始すること。また、α遮断薬と併用する場合には、α遮断薬との投与間隔を考慮すること。 | 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用が増強する。 |
頻度不明 | |
循環器 | ほてり、高血圧、心悸亢進、頻脈、顔面浮腫、低血圧、心筋虚血、失神、心筋梗塞※、起立性低血圧、狭心症 |
精神神経系 | 頭痛、めまい、不眠症、異常感覚、傾眠、眩暈、感覚鈍麻、緊張亢進、不安、一過性全健忘 |
肝臓 | 肝機能検査異常、γ-GTP上昇 |
呼吸器 | 鼻閉、呼吸困難、副鼻腔うっ血、鼻出血 |
筋・骨格系 | 背部痛、筋肉痛、関節痛、頚部痛 |
皮膚 | そう痒、発汗、紅斑、光線過敏性反応、発疹 |
消化器 | 消化不良、嘔気、腹痛、下痢、口内乾燥、胃炎、嘔吐、食道炎、胃食道逆流、嚥下障害 |
感覚器 | 視覚異常、霧視、彩視症、結膜炎、眼痛、羞明、耳鳴、流涙、緑内障 |
その他 | 無力症、胸痛、灼熱感、CK(CPK)上昇、異常感、勃起増強(勃起時疼痛等)、射精障害、アナフィラキシー反応、インフルエンザ症候群、持続勃起 |
Black
Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | T1/2(hr) | AUC0-15hr(ng・hr/mL) | |
バルデナフィル錠20mg「サワイ」 | 35.74±14.72 | 0.8±0.6 | 3.2±0.6 | 74.37±26.19 |
標準製剤(錠剤、20mg) | 35.54±16.84 | 0.7±0.6 | 3.3±0.8 | 72.83±27.68 |
(Mean±S.D., n=59)
Black
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