併用禁忌
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
硝酸剤及びNO供与剤 ニトログリセリン 亜硝酸アミル 硝酸イソソルビド ニコランジル 等 |
併用により、降圧作用を増強し、過度に血圧を下降させることがある。 | NOはcGMPの産生を刺激し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介するNOの降圧作用が増強する。 |
リオシグアト (アデムパス) |
症候性低血圧を起こすことがある。 | 細胞内cGMP濃度が増加し、全身血圧に相加的な影響を及ぼすおそれがある。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 リトナビル (ノービア) |
本剤のAUC0-24が49倍に増加し、Cmaxが13倍に上昇し、半減期が10倍に延長するとの報告がある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 インジナビル (クリキシバン) |
本剤のAUCが16倍に増加し、Cmaxが7倍に上昇し、半減期が2倍に延長するとの報告がある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 アタザナビル (レイアタッツ) サキナビルメシル酸塩 (インビラーゼ) ホスアンプレナビル (レクシヴァ) ロピナビル・リトナビル (カレトラ) オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル (ヴィキラックス) ダルナビル (プリジスタ) |
本剤の血漿中濃度が上昇し、半減期が延長するおそれがある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 テラプレビル (テラビック) |
本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 ケトコナゾール(外用剤を除く) (経口剤は国内未発売) イトラコナゾール (イトリゾール) |
本剤のAUCが10倍に増加し、Cmaxが4倍に上昇するとの報告がある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 コビシスタットを含有する製剤 (スタリビルド) |
本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 | コビシスタットのCYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
クラスIA抗不整脈薬 キニジン プロカインアミド 等 クラスIII抗不整脈薬 アミオダロン ソタロール 等 |
本剤の心臓伝導系への影響を検討する臨床薬理試験において本剤投与によるQTc延長がみられている。 | これらの薬剤はいずれもQTc延長作用がみられている。本剤を併用した場合、相加的なQTc延長がみられるおそれがある。 |
併用注意
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
CYP3A4を阻害する薬剤 マクロライド系抗生物質 エリスロマイシン等 |
エリスロマイシンで、本剤のAUCが4倍に増加し、Cmaxが3倍に上昇するとの報告がある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 ビカルタミド |
本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
CYP3A4を誘導する薬剤 リファンピシン等 |
本剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。 | CYP3A4誘導によりクリアランスが増加する。 |
カルペリチド | 併用により、降圧作用が増強するおそれがある。 | 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用が増強するおそれがある。 |
α遮断薬 テラゾシン タムスロシン 等 |
併用により、症候性低血圧があらわれるおそれがあるので、α遮断薬による治療で患者の状態が安定していることを確認した上で、本剤5mgから投与を開始すること。また、α遮断薬と併用する場合には、α遮断薬との投与間隔を考慮すること。 | 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用が増強する。 |