薬効薬理

陰茎海綿体の細胞は、性的刺激により一酸化窒素(NO)を産生する。NOはサイクリックGMP(cGMP)の産生を促進し、これにより陰茎海綿体及び陰茎動脈の平滑筋の弛緩が起こり、陰茎海綿体の充血と勃起がもたらされる。バルデナフィルは、cGMPを分解するホスホジエステラーゼ5(PDE5)を阻害することにより、cGMPの蓄積を増強し、勃起能力を改善させる。

有効成分に関する理化学的知見

一般名
バルデナフィル塩酸塩水和物(Vardenafil Hydrochloride Hydrate)
化学名
1-{[3-(3,4-Dihydro-5-methyl-4-oxo-7-propylimidazo[5,1-f][1,2,4]triazin-2-yl)-4-ethoxyphenyl]sulfonyl}-4-ethylpiperazine monohydrochloride trihydrate
分子式
C23H32N6O4S・HCl・3H2O
分子量
579.11
構造式

Black

性状
白色〜微黄色又は微褐色の粉末である。ジメチルスルホキシド又はエタノール(99.5)に溶けやすく、水又はアセトニトリルにやや溶けにくい。

取扱い上の注意

・安定性試験
PTP包装したものを用いた加速試験(40℃75%RH、6ヶ月)の結果、通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

包装

バルデナフィル錠10mg「サワイ」:
PTP:20錠(5錠×4)、40錠(5錠×8)
バルデナフィル錠20mg「サワイ」:
PTP:20錠(5錠×4)、40錠(5錠×8)